オンラインで利用可能な Markdown エディターを公開しています。 エディター部には VSCode でも利用されている Monaco Editor を採用しています。
Markdown Note Apri を2年ぶりにバージョンアップしましたので、この件について記載します。
はじめに
長らくバージョンアップを行っていませんでしたが、それは利用していないからではなく、ほぼ毎日のように利用しているにもかかわらずほとんど不満がないためバージョンアップが不要だったからでした。
しかし、最近オフラインで利用する機会があり、以前は正常に動作していたはずのオフライン機能が動かない問題が発覚しました。 調査の結果、ブラウザのバージョンアップによるものと判明し、修正が必要でした。
特にスマートフォンにインストールしたメモアプリがオフラインで動作しないのは致命的ですので、この問題を解決することにしました。
仕様変更について
ほとんど不満がないと記載しましたが、いくつか不満がありましたので仕様変更しました。
認証の種類を追加
今まではGoogle認証でしかログインできず、今のところは問題ないですが特定の環境で使えなくなるリスクを感じていました。 今回、パスワード不要でメールアドレスだけで認証できる機能を追加しました。
ノートの保存先の変更
今まではログインユーザーのGoogleドライブと同期してノートを保存していました。 前述の通り、Google以外でログインできるように変更したため、Googleドライブと同期できるとは限らないようになりました。 結果として、本システムのサービス上にノードを保存するように仕様変更しました。
フレームワークの変更
今回の修正のついでに各種フレームワークのバージョンアップを行いました。
今までは Vue 2 + Vue CLI で開発していましたが Vue 3 + Vite へ移行しました。 いくつかはまるポイントはありましたが、開発効率の改善やビルド速度の改善など基本的には満足していて前のほうが良かったと思えるポイントはないかなと思いました。
今回のバージョンアップのきっかけとなったオフライン対応については、今までは独自にmanifest.jsonを用意したり register-service-workerを利用していましたが、 今回はvite-plugin-pwaを導入しました。 こちらはマニフェストファイルも自動で用意してくれるので実装上はずいぶんすっきりしました。 逆にブラックボックス感がありましたので初学者は一度は自分でマニフェストファイルを用意してみるのがお勧めかなと思いました。